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急に膝が痛くなる原因7つ|自宅でできる・病院で受ける対処法も解説

更新日:8月27日


急に膝が痛くなる原因7つ|自宅でできる・病院で受ける対処法も解説

突然、膝に強い痛みを感じて驚いた経験がある方もいるのではないでしょうか。膝の痛みは打撲や骨折などの外傷だけでなく、半月板や靭帯の損傷、変形性膝関節症、さらには炎症や筋力低下といった要因でも起こります。こうした症状は日常生活に支障をきたし、放置すると悪化や慢性化につながることもあるため注意が必要です。


当記事では「急に膝が痛くなる原因」として考えられる代表的な疾患や状態を取り上げるとともに、自宅でできる応急対応や病院で受けられる治療についても解説します。。


【この記事はこんな方におすすめです】 ・突然膝に痛みが出て、不安を感じている方

・膝の内側やお皿の下に痛みを感じるが原因が分からない方

・自宅でできる応急処置やセルフケアを知りたい方


急に膝が痛くなった原因


半月板損傷でやってはいけないこと7つ

膝の痛みは、思いがけず突然生じることもあれば、気づかないうちに少しずつ症状が進行し、ある日強く痛みを感じるようになることもあります。急な痛みに驚く方も多いですが、実際にはその前から小さな負担が蓄積している場合も少なくありません。


以下では、具体的にどのような要因で膝が急に痛むようになるのか、原因と詳細をいくつか紹介します。



打撲や骨折


膝を強くぶつけたときに起こる打撲や骨折は、急な膝の痛みの代表的な原因です。軽い打撲であれば腫れや内出血程度で済みますが、膝蓋骨(お皿の骨)や脛骨(すねの骨)の骨折を伴うと強い痛みと腫脹、歩行困難が見られます。


特に転倒やスポーツでの衝突後に膝が動かせない、変形があるといった場合は骨折が疑われ、早期の整形外科受診が必要です。自己判断で「打撲だろう」と放置すると、骨のずれや関節への二次的な影響を引き起こす可能性があります。強い痛みや違和感が続く場合には必ず医療機関を受診し、正確な診断と適切な処置を受けましょう。



半月板損傷


半月板は膝関節内にある軟骨で、骨同士がぶつかるのを防ぎ、衝撃を吸収する役割を担っています。ジャンプ後の着地や急な方向転換、スポーツ中のひねり動作などで損傷することが多く、膝の強い痛み、腫れ、動かしにくさを感じるのが特徴です。典型的な症状には「膝が引っかかるような感覚」や「動作の途中で膝がロックして動かなくなる現象」があり、日常生活にも支障をきたすことがあります。


軽度の損傷であれば安静やリハビリで改善する場合もありますが、断裂が大きい場合は外科的な治療が必要です。放置すると関節への負担が蓄積し、将来的に変形性膝関節症につながるリスクがあるため、早めに整形外科で検査を受けることが望まれます。



靭帯損傷


膝の靭帯は、骨をつないで関節が安定するよう支えている大切な組織です。前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靭帯・外側側副靭帯があり、骨同士をつなぎ安定性を保つ役割を担っています。しかし、スポーツ中の急な方向転換や転倒、事故などで強い力が加わると靭帯が切れたり伸びたりして損傷することがあります。損傷すると強い痛みや腫れ、膝の不安定感が生じ、歩行や動作が難しくなるのが特徴です。


特に前十字靭帯や内側側副靭帯は損傷頻度が高く、スポーツ選手に多い怪我として知られています。放置すると半月板や軟骨への負担が増し、将来的な関節障害につながるリスクがあるため、早期診断と適切な治療が求められます。



変形性膝関節症


変形性膝関節症は、加齢や膝の使い過ぎによって関節軟骨がすり減り、膝関節が変形していく疾患です。初期には立ち上がりや歩き始めに痛みが出て、休めば軽快しますが、進行すると正座や階段の昇降が難しくなり、末期には安静時にも強い痛みが続きます。症状に応じて関節に水がたまることもあります。


原因には加齢のほか肥満や遺伝、過去の外傷などが関与するとされています。進行を防ぐには体重管理や筋力強化が有効ですが、重症化すると外科的治療が必要になることもあります。特に高齢者に多く見られ、膝の慢性的な痛みの代表的な原因です。



鵞足炎


鵞足炎は膝の内側にある「鵞足」と呼ばれる部分に炎症が起こる病気で、急に膝の内側が痛む原因の1つです。ランニングやジャンプの着地、坂道や階段の上り下りなど、膝に繰り返し負担がかかる動作で発症しやすいのが特徴です。


スポーツをしていない人でも、正座や横座りといった姿勢の繰り返しで痛みが出ることがあります。また扁平足やX脚・O脚といった体の特徴もリスク要因となります。歩行や階段がつらい、膝の内側が鋭く痛むといった症状が現れる場合は鵞足炎の可能性があり、日常生活に支障を及ぼすことも少なくありません。



膝蓋腱炎


膝蓋腱炎は「ジャンパー膝」とも呼ばれ、膝のお皿の下にある膝蓋腱に炎症が起こる病気です。バスケットボールやバレーボールなどジャンプや着地を繰り返すスポーツ選手に多く見られますが、ダッシュやキックを頻繁に行う人にも起こります。


膝の下あたりに痛みが出て、しゃがむ・跳ぶ・走るといった動作が難しくなるのが特徴です。特に成長期の学生や長身の選手に多いとされ、放置すると慢性的な痛みに発展することもあります。思い切り跳べない、走れないといった症状があるときは膝蓋腱炎を疑い、早めの対応が必要です。



筋力低下や体重増加


膝の痛みは外傷だけでなく、筋力の低下や体重の増加によっても突然現れることがあります。特に太ももの前側にある大腿四頭筋が弱くなると、膝関節を支える力が不足し、日常の歩行や階段の昇降といった動作で膝に過剰な負担がかかります。また、急激な体重増加は膝に大きな荷重をかけるため、軟骨や周囲の組織に痛みを生じやすくします。


普段あまり運動をしていない方や、中高年以降で筋力が衰えている方は特に注意が必要です。膝への負担が積み重なることで、ある日突然痛みが出るケースも少なくありません。適度な運動で筋肉を維持し、体重管理を行うことが予防につながります。



急に膝が痛くなったときの対処法


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膝に急な痛みが出たときは、まずは安静にして冷却や圧迫などの保存療法で様子を見ます。ただし、強い痛みや腫れが続く場合は我慢せず早めに病院を受診することが大切です。


以下では、自宅でできる対応と医療機関での治療について解説します。



自宅でできる対応


膝の痛みが出たときは、まず無理をせず、自宅でできる応急処置を行うことが大切です。以下のような方法で症状を和らげましょう。


■安静にする

痛む動作を避け、膝にかかる負担を減らします。過度な運動や長時間の歩行は控えましょう。


■冷やす・温める

炎症や腫れがあるときは氷嚢や保冷剤でアイシングします。慢性的な痛みの場合は温めて血行を促進するのが効果的です。


■湿布を使う

消炎鎮痛作用のある湿布は、一時的な痛みの緩和に役立ちます。ただし、急性期には冷却を優先します。


■サポーターを着ける

膝を安定させ、動きを補助します。特に冷えが痛みを強めることもあるため、保温用サポーターの使用も有効です。


■テーピングを利用する

膝関節を適度に固定し、動作時の痛みを軽減します。伸縮性のあるテープを選ぶと日常生活でも使いやすいです。

上記のような方法で症状を和らげることは可能ですが、強い痛みが続く場合や腫れがひどい場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。



病院で受ける対応


膝の痛みが強く歩行が困難なときや、腫れが長引くとき、安静やセルフケアで改善しないときは、病院の受診が必要です。病院では以下のような対応が行われます。


■画像検査による診断

X線やMRI検査で骨折や靭帯・半月板の損傷、変形性膝関節症などの有無を確認します。


■薬物療法

炎症や痛みを抑えるために、鎮痛薬や湿布薬が処方されます。腫れや強い痛みには注射を用いることもあります。


■リハビリ(理学療法)

理学療法士によるストレッチや筋力トレーニングを取り入れ、膝関節の安定性を高めます。再発予防にも効果的です。


■注射治療

ヒアルロン酸注射やステロイド注射を行い、炎症の抑制や関節の動きを改善することがあります。


■手術療法

靭帯や半月板の損傷が重度な場合、関節鏡を用いた修復手術や人工関節置換術が検討されます。


■再生医療・先進治療

近年では、自己の細胞や成長因子を用いた再生医療も研究・実施されており、損傷した組織の回復をサポートする選択肢として注目されています。

膝の状態や生活スタイルに合わせた治療法を選ぶためにも、症状が続く場合は我慢せず、早めに医師に相談しましょう。



まとめ


膝の痛みは打撲や骨折、半月板損傷、靭帯損傷、変形性膝関節症などさまざまな原因で突然現れます。鵞足炎や膝蓋腱炎、筋力低下や体重増加なども要因となり、日常生活に支障をきたすことがあります。


痛みが出たときは、安静・冷却・サポーターなどの応急処置をまず行いましょう。ただし、強い痛みや腫れが続く場合は早めに病院を受診し、画像検査や薬物療法、リハビリ、場合によっては手術や再生医療などを検討することが重要です。





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監修医師

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保田 真吾 医師

京都大学でアルツハイマー病などの神経変性疾患の病態解明と治療法の開発に取組み、医学博士を取得。また、准教授として再生医学の応用研究に従事し、国際的評価の高い学術誌に研究成果を発表してきた。整形外科医としては、人工関節置換術や膝関節鏡手術を数多く経験。公的病院にて医長や副院長、院長代行などを務め、病院全体を管理する仕事にも携わってきた。


臨床医として勤務しつつも、再生医学の臨床応用については常に研究しており、実用段階となった再生医療の症例を4000例以上経験。再生医療の長所、短所を知り尽くし、理想の関節治療を実現するため、大阪梅田に新規クリニックを開設する決意をした。「和顔愛語 先意承問」の精神で、丁寧な診察を心がけている。

​【経歴】

京都大学医学部大学院修了 

京都大学助教授(准教授)

市立舞鶴市民病院 副院長・院長代行

国立病院機構 舞鶴医療センター 医長

公益財団法人 丹後中央病院 部長

医療法人社団活寿会 理事長

大阪ひざ関節症クリニック 院長

膝の痛み専門 大阪梅田セルクリニック 院長

​【専門医など】

京都大学医学博士

日本専門医機構認定  整形外科専門医

リウマチ財団登録医

臨床内科専門医/糖尿病療養指導医

日本医師会認定産業医

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