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幹細胞治療のデメリットと注意点|トラブル例・確認ポイントも解説

18 時間前
読了時間: 8分

更新日:7 分前


しゃがむと膝が痛いときは何科に受診する?痛みの原因や治療法

幹細胞治療は、再生医療の1つとしてさまざまな分野で提供されています。一方、治療を検討する際には、期待できる効果だけでなく、副作用や費用、治療を提供する医療機関についても理解しておく必要があります。実際に、幹細胞治療を含む再生医療では、患者さんの急変や体調不良などの事例も公表されています。


当記事では、幹細胞治療のデメリットや注意点、これまでに公表されたトラブル例、治療前に確認したいポイントを解説します。

【この記事はこんな方におすすめです】 ・幹細胞治療を受けるか検討している方

・幹細胞治療のデメリットや注意点を事前に知りたい方

・医療機関を選ぶ際に何を確認すべきか知りたい方


幹細胞治療にデメリット・注意点はある?

幹細胞治療は、幹細胞の性質を利用し、傷ついた組織や機能の回復を目指す再生医療の一つです。期待できる効果やリスク、費用は治療法によって異なります。


ここでは、治療前に知っておきたいデメリットや注意点を解説します。



期待した効果が得られるとは限らない

幹細胞治療を受けても、期待した効果が得られるとは限りません。治療の対象となる病気や症状、使用する細胞、投与方法、患者さんの状態などによって、治療後の変化には差が出ることがあります。同じ治療を受けても、症状が大きく改善する人もいれば、変化を感じにくい場合もあります。


また、幹細胞治療には研究が続いている分野もあり、対象となる疾患によっては効果に関するデータが十分に蓄積されていない場合があります。治療を受けることで一定の効果が保証されているわけではなく、費用や身体的な負担を伴っても、希望した結果につながらない可能性がある点はデメリットの一つです。



感染症や炎症などの副作用・合併症が起こる可能性がある

幹細胞治療では、治療方法によって感染や出血、痛み、発熱などの副作用・合併症が起こることがあります。たとえば脂肪由来幹細胞を用いる場合、細胞を採取するために脂肪組織を採取する工程があり、採取部位に痛みや腫れ、感染などが生じる可能性があります。


細胞の投与後にも、一時的な発熱や注入部位の痛みなどがみられる場合があります。また、採取した細胞を培養する治療では、培養過程で異常や感染が確認され、予定していた治療を実施できなくなることもあります。副作用の種類や起こりやすさは、使用する細胞や投与方法によって異なる点にも注意が必要です。



自由診療では治療費が高額になりやすい

幹細胞治療の中には自由診療として提供されているものがあり、公的医療保険が適用されない場合は治療費が全額自己負担になります。そのため、一般的な保険診療と比べて、1回あたりの支払いが高額になることがあります。複数回の投与を行う治療では、さらに負担が大きくなる可能性があります。


また、必要となる費用は細胞の採取・培養方法や投与部位、投与回数などによって変わり、医療機関ごとの料金設定にも差があります。治療そのものの費用に加えて、検査などの費用が発生する場合もあります。期待した効果が得られるとは限らない中で、高額な自己負担が生じる可能性がある点はデメリットです。



医療機関によって治療内容や説明の充実度に差がある

「幹細胞治療」と呼ばれていても、医療機関によって対象となる病気や使用する細胞、採取・培養・投与の方法、治療回数などが異なる場合があります。そのため、同じ名称の治療であっても、実際に受ける治療内容や期待される効果、想定されるリスクが同じとは限りません。


また、治療の根拠や副作用、費用などについて、患者さんへどの程度分かりやすく説明されるかにも差が生じる可能性があります。再生医療等には法令に基づく手続きや説明が求められていますが、提供される情報の内容や伝え方まで一律ではありません。医療機関によって治療内容や情報量に違いがある点は注意点の一つです。



幹細胞治療におけるトラブル例


幹細胞治療を含む再生医療では、患者さんの急変や体調不良、提供体制に関する問題が厚生労働省から公表されています。治療との因果関係が確定していない事例もあるため、ここでは公表資料で確認できる事実に絞って紹介します。



幹細胞の投与中に患者が急変・死亡したトラブル

2025年8月、慢性疼痛に対する自己脂肪由来間葉系幹細胞の治療を受けた患者1名が、幹細胞の投与中に急変し、急速に心停止となって死亡した事案が報告されました。厚生労働省は、患者が死亡した時点で原因が明らかになっていないとして、治療との因果関係を断定していません。


一方、さらなる健康被害を防ぐ必要があるとして、同省は医療機関に対し、該当する再生医療等や製造方法が類似する治療の一時停止などを命令しました。細胞加工物の製造施設にも、関連する製造の一時停止などが命じられています。原因究明が行われる段階で行政による緊急措置が取られた事例です。



複数の患者に体調不良が生じたトラブル

2023年5月、自己脂肪由来間葉系幹細胞を用いた慢性疼痛の治療を受けた人のうち、少なくとも5名が治療後に悪寒、発熱、嘔気などの体調不良を訴え、少なくとも1名は入院治療が必要になった事案が確認されています。


厚生労働省によると、この医療機関では、法令に基づく疾病等の報告や原因究明を行わないまま、同じ提供計画による再生医療等を継続していました。さらに、別の医療機関でも、類似した製造工程の細胞を投与後に体調不良が生じ、入院した事案が確認されています。同省は2026年4月、健康被害の発生・拡大を防ぐため、治療の一時停止などを命令しました。



届け出た計画と異なる治療が行われたトラブル

厚生労働省の立入検査では、再生医療等の提供方法や患者の選定に関する問題も確認されています。医療機関は、第三者から渡されたリストに従い、患者情報や対象疾患、投与する細胞数、投与方法などに基づいて治療を行っていました。


さらに、再生医療等提供計画に定められた選択基準・除外基準に患者が該当するかを医療機関が主体的に判断せず、投与する細胞数の適切性についても自ら判断していなかったとされています。第三者が治療計画の策定から提供まで細かく指示する状況も確認され、厚生労働省は、法律が想定する再生医療等の提供とは実態が異なると判断しました。



幹細胞治療のトラブルを避けるために確認したいこと

幹細胞治療を検討する際は、効果をうたう情報だけで判断せず、治療内容やリスク、費用、提供体制まで確認する必要があります。特に次の点を確認しておきましょう。


■厚生労働省の「再生医療等提供機関一覧」に掲載されているか

再生医療等を提供する医療機関は、法令に基づいて提供計画を提出する必要があります。医療機関名だけでなく、自分が受ける予定の治療名まで確認します。


■期待できる効果とリスクの両方が説明されているか

効果だけでなく、十分な効果が得られない可能性や、副作用・合併症について具体的な説明があるかを見ることがポイントです。


■治療内容や使用する細胞について説明があるか

使用する細胞の種類や採取方法、培養方法、投与方法など、実際にどのような治療を受けるのか把握できるか確認します。


■費用の総額が分かるか

自由診療では高額になる場合があります。治療費だけでなく、検査や細胞培養、複数回の投与などを含め、最終的にどの程度かかるかを見る必要があります。


■健康被害が起きた場合の対応体制が明確か

治療後に体調不良が起きた場合の連絡先や診療体制、フォロー方法が説明されているかも確認しておきたい点です。


再生医療等提供計画が提出されていることは、国が治療効果を保証していることを意味しません。治療の利点だけでなく、限界や不利益まで具体的に説明されているかを確認することが、医療機関を検討する際の判断材料になります。



まとめ


幹細胞治療には、症状や治療方法によって期待できる効果に差があり、希望した結果が得られない場合があります。また、感染や発熱などの副作用・合併症、高額な治療費なども注意したい点です。過去には、患者さんの急変や複数人の体調不良なども公表されています。治療を検討するときは、メリットだけで判断せず、治療内容やリスク、費用、健康被害が生じた場合の対応などについて十分な説明を受けた上で検討することが求められます。


大阪梅田セルクリニックは、厚生労働省の「e-再生医療」で再生医療等提供計画が公開されている医療機関です。幹細胞治療を検討している方に対し、治療内容や期待される効果、リスクなどについて説明した上で、一人ひとりの状態を踏まえて治療を検討しています。無料電話相談も行なっているため、膝に痛みを抱えており幹細胞治療を検討している方は、まずは気軽にご相談ください。





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監修医師

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保田 真吾 医師

京都大学でアルツハイマー病などの神経変性疾患の病態解明と治療法の開発に取組み、医学博士を取得。また、准教授として再生医学の応用研究に従事し、国際的評価の高い学術誌に研究成果を発表してきた。整形外科医としては、人工関節置換術や膝関節鏡手術を数多く経験。公的病院にて医長や副院長、院長代行などを務め、病院全体を管理する仕事にも携わってきた。


臨床医として勤務しつつも、再生医学の臨床応用については常に研究しており、実用段階となった再生医療の症例を4000例以上経験。再生医療の長所、短所を知り尽くし、理想の関節治療を実現するため、大阪梅田に新規クリニックを開設する決意をした。「和顔愛語 先意承問」の精神で、丁寧な診察を心がけている。

​【経歴】

京都大学医学部大学院修了 

京都大学助教授(准教授)

市立舞鶴市民病院 副院長・院長代行

国立病院機構 舞鶴医療センター 医長

公益財団法人 丹後中央病院 部長

医療法人社団活寿会 理事長

大阪ひざ関節症クリニック 院長

膝の痛み専門 大阪梅田セルクリニック 院長

​【専門医など】

京都大学医学博士

日本専門医機構認定  整形外科専門医

リウマチ財団登録医

臨床内科専門医/糖尿病療養指導医

日本医師会認定産業医

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