top of page

足首が痛い時の正しい対処法とは?腫れてないし捻ってない時の原因を解説!

執筆者の写真: 真吾 保田真吾 保田


足首は、腫れたり捻ったりしていなくても痛みを感じる場合があります。

そのような場合、なぜ足首が痛いのか分からずに不安に思っている方も多いのではないでしょうか。そのまま放置してしまうと、悪化したり痛みが長引いてしまう可能性があるため注意が必要です。


当記事では、足首が痛む理由や原因について解説しています。

足首が痛くなってしまった時の対処方法についても紹介しているので、足首に痛みを感じている方はぜひ参考にしてください。



【この記事はこんな方におすすめです】 足首に痛みを感じている方 病院へ行くべきかどうかを判断したい方 足首が痛くなる原因や病気について知りたい方


捻っていないのに足首が痛む理由


足首に痛みを感じる原因は、捻挫以外にも「靴」や「歩き方の癖」、「使いすぎによる疲労」など様々です。人によっては、生まれもった骨格の影響で足首に負担がかかりやすい場合があります。

足首は、骨や靭帯、神経などで構成された複雑な関節なので、痛みの原因は場所によっても異なります。


・脛骨(けいこつ):下腿の太い骨。足首の内側に位置する。

・腓骨(ひこつ) :下腿の細い骨。足首の外側に位置する。

・距骨(きょこつ):足首の中央にある骨


靭帯

・外側靭帯:足首の外側にある靭帯

・内側靭帯:足首の内側にある靭帯

・前脛腓靭帯と後脛腓靭帯:脛骨と腓骨を結ぶ靭帯


その他

・神経

・筋肉:

・腱:アキレス腱や後脛骨筋腱など


例えば、足首の内側が痛い場合は、脛骨や後脛骨筋腱を、足首の外側が痛い場合は、腓骨や腓骨神経を痛めている可能性があります。

足首が痛む場合は、ストレッチやマッサージをして、できるだけ安静にしておくことが大切です。痛みが強い場合や繰り返される場合は、放置すると悪化してしまう危険性があるので、早めに受診しましょう。



足首が痛い時に考えられる病気・疾患


足首に痛みを感じる場合は、何らかの病気や疾患を患っている場合があります。

ここでは、想定される病気や疾患を5つご紹介します。



アキレス腱炎


・ふくらはぎの下の方(かかと付近)が痛む

・つま先立ちをすると痛む

・歩きはじめに痛む


アキレス腱炎は、アキレス腱に過剰な負荷がかかり、炎症を起こした状態のことで、踵後部に痛みを感じます。

初期症状を放置してしまうと痛みが悪化する場合があるので、少しでも違和感を感じたら安静にして病院を受診しましょう。軽度であれば数週間で治りますが、重症化すると数か月(あるいはそれ以上)かかる場合があります。


スポーツをする人に起こりやすいですが、普段はスポーツをしない人が急に運動をするなど過度な負担がかかると炎症を起こしやすくなるので注意しましょう。

長時間の立ち仕事や、固い地面での運動は避けるのがおすすめです。



後脛骨筋腱機能不全症


・足首の内側が痛む

・足首周辺に痛みやしびれを感じる

・歩行時に痛む

・足のアーチが平らになる


後脛骨筋は、足裏のアーチ(土踏まず)を支える筋肉です。アーチが崩れ偏平足になってしまうことを後脛骨筋機能不全症と言い、内側のくるぶし周辺に痛みを感じたり、歩行時に足が痛みやすくなります。その状態で放置すると、内側に体重が掛かり関節炎を引き起こす原因にもなります。

装具による治療が一般的で、インソールを使って足のアーチを取り戻します。ステロイド注射や鎮痛剤で炎症を軽減することもあります。


日常的な筋力トレーニングやストレッチは、後脛骨筋腱機能不全症の予防に有効です。つまさきが細いデザインの靴やハイヒールを避け、足がしっかりと安定する靴を履くことも大切です。



変形性足関節症


・足首の前部や内側が痛む

・軽い痛みから始まり徐々に痛みが強くなる

・歩行時や立っている時に痛みを感じやすい

・夜間に痛みが強くなりやすい

・足首を動かすとゴリゴリといった関節音がする


変形性足関節症とは、脛骨と距骨の間の軟骨がすり減ることで起きる疾患です。軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合うため、痛みが生じます。


明確な原因が特定できない「一次性変形性足関節症」と、他の疾患により発症する「二次性変形性足関節症」があります。

一次性変形性足関節症は、慢性的な関節の不安定性が原因であることが多く、女性に多く見られます。

二次性変形性足関節症は、外傷や化膿性関節炎など明確な原因により引き起こされる変形性関節症のことです。

自然治癒することがほとんどないため、放置すると日常生活に支障をきたすほどに症状が進行してしまう可能性があります。痛みを感じたら、早めに病院へ行き適切な治療を受けましょう。



関節リウマチ


・関節が痛んだり腫れたりする

・微熱や倦怠感が生じる

・起床時に身体や関節がこわばる

・目や口が乾く(シェーグレン症候群を併発した場合)

・左右の関節で同じ症状が出やすい


関節リウマチとは、関節が炎症を起こし軟骨や骨が破壊される病気です。免疫の働きに異常が生じ、自分自身の細胞を攻撃してしまうことによって引き起こされます。

多くの場合は、腫れや激しい痛みを伴いますが、発熱や食欲不振といった症状が出る場合もあります。足首だけでなく、膝や肩など他の関節も痛む場合は、関節リウマチの可能性があります。


関節リウマチは、症状が進むと関節が破壊され動かなくなってしまうため、早期の発見が重要です。適切な治療を行えば進行を防ぐことができるため、関節リウマチの疑いがある場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。



痛風


・突然歩けないくらいの激痛が走る

・夜間から早朝にかけて発症することが多い


痛風は、足の親指の付け根に症状が出ることが多いですが、足首や手首、ひじ、ひざに起きることもあり、痛みを感じるのは1度に1か所のみです。熱を帯びながら赤く腫れていることがほとんどです。

ビールなどのアルコール飲料に多く含まれるプリン体の摂り過ぎや、血中の尿酸が増えることが痛風の主な原因です。


食生活の改善や生活習慣の見直しが、予防や症状緩和において重要です。痛みが強い場合は、局所麻酔やステロイドの注射を打ったり、鎮痛剤を投与します。



足首が痛い時の治療方法


自分で出来る対処方法

・靴や中敷きを変えてみる

痛み止め(市販薬)を服用する

・ストレッチやマッサージを行う

・サポーターを着用する など


病院での治療方法

・薬物治療

・理学療法士によるリハビリ

・手術

・再生医療 など


痛みの原因によって対処方法は異なりますので、自分で対処しようとしても症状が軽くならない場合があり、結果的に痛みが長引いてしまう可能性があります。

そのため、足首が痛い時は無理せず安静にし、なるべく早めに病院に行くことをお勧めします。


病院では、まず問診や触診を行い症状を確認します。その後、レントゲンやMRI、CT、超音波エコーなどの画像検査で、より詳しく状態を調べます。その後医師の診断で、原因や症状に合わせた治療を受けることができます。


また、病院によっては組織を再生・修復する「再生医療」を受けられる場合があります。再生医療とは、従来の治療では治せなかった病気でも効果を発揮できる場合があり、新たな治療の選択肢として期待されている最先端の医療技術です。



まとめ


足首に痛みを感じる原因は人により様々です。

加齢や過労によって痛みが起きている場合や、歩き方の癖、生まれ持った骨格の影響で足首に負担がかかりやすい人もいます。

足首には、複数の骨や靭帯、神経などがあり、どの部位に炎症が起きているのか、何が原因になっているのかによって適切な治療方法が異なるため、早めに病院を受診するのがおすすめです。


当院では、培養幹細胞治療や血小板治療(PRP治療)、幹細胞・PRP併用治療などの先進的な再生医療も行っております。膝だけでなく足首の治療も行っておりますので、痛みに悩んでいる方は是非1度ご相談ください。






 
 
 

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page