top of page

膝痛ドクターによるわかりやすい膝の話「レントゲンだけで変形性膝関節症と診断できますか?」

執筆者の写真: 真吾 保田真吾 保田

更新日:3月10日

レントゲンだけで変形性膝関節症と診断できますか?

  

右膝 人工膝関節 

左膝 変形性膝関節症


膝痛の原因として最も多いのは、中高年でいえば変形性膝関節症です。膝が痛い時に出来る一番詳しい検査と言えば、MRIであることは間違いありません。MRI検査をすれば、軟骨の厚み、半月板の傷み具合、骨の傷んだところが詳しく分かります。変形性膝関節症の状態を詳しく調べることが出来ます。


それでは、レントゲン検査で変形性膝関節症の診断は出来るのでしょうか。上の写真を見てください。向かって左側が右膝ですが、人工関節の手術をした後です。左ひざは明らかに内側の隙間が狭くなっています。軟骨はレントゲンに写りませんから、隙間がへっていると軟骨がすり減っていることが分かります。また骨が変形しているのが分かります。軟骨がすり減って、骨が変形している、これはまさに変形性膝関節症の特徴です。レントゲンだけでも変形性膝関節症と診断出来るのです。


変形性膝関節症の診断は画像だけでおこなうものではありません。膝痛がどれだけ強く出ているか、膝の腫れの具合、膝関節の可動域、日常生活のどんな動作で膝が痛いか、などを総合して診断します。膝痛専門のドクターであれば、丁寧な問診と視診と触診をおこなえばレントゲンだけで十分、変形性膝関節症を診断出来るのです。


 
 
 

Comments


bottom of page