膝の超音波検査で何が分かるの?
超音波検査は膝の状態を調べるために、大変有用な検査です。当院では、膝の状態をリアルタイムに見るために超音波検査をおこなっています。
半月板損傷、靭帯損傷、関節液の貯留、滑膜炎の状態、腫瘍性病変、骨棘の形成などをプローブを動かしながら詳細に調べることが出来るので、変形性膝関節症の重症度を知ることが出来ます。また、PRPや幹細胞を関節内に注入するときに、超音波検査を用いれば、関節内に正確に注入することが可能です。膝のその日の状態が分かるので、膝の再生医療を行うには、欠かせない検査となっています。
欠点は骨の内部が見えないことです。超音波が骨の表面でブロックされ、内部には届かないため、骨壊死の有無ははっきりしません。また、プローブの近くしか観察出来ないので、膝全体を評価するにはMRI検査の方が優れています。
このような欠点はありますが、膝関節の超音波検査は非常に有用な検査であり、膝の診察には欠かせない検査となっています。
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