top of page

膝痛ドクターによる世界で一番わかりやすい ひざの話③

更新日:2022年4月23日


膝が痛い時の対処法 自宅で出来る方法 其②「ひざの腫れが落ち着いている時」


前回はひざが腫れて熱をもっている場合の対処法でしたが、今回は腫れが比較的おさまっている場合の対処法です。長く歩かなければ痛くない、階段以外は大丈夫といった場合です。滑膜の炎症はあるが、強くない状態です。こういう時の対処法は膝を温めることです。そして膝に負担の少ない運動療法をおこなうことです。


1 膝を温める

2 膝に負担の少ない運動療法

膝をあたためる

腫れが落ち着いて来たら膝を温めるのが良いでしょう。膝を温めると血流がよくなり、膝痛の原因となっている物質が洗い流されて痛みが和らぐのです。自宅で膝を温める方法でおすすめなのは、入浴したり、湯たんぽ、温湿布を用いることです。レッグウオーマーを着用したり、ひざ掛を用いるのも効果的です。変形性膝関節症の痛みは腫れが強くない時期は膝を温めて対処します。


運動療法

膝の腫れと熱感が落ち着いたら運動療法を行いましょう。OARSI(国際関節症学会)が定めている「変形性膝関節症ガイドライン」では運動療法の有効性を患者さんに説明することが勧められています。運動療法をしていけないのは、膝が腫れて熱をもっている場合です。また外傷の場合も運動療法をおこなってはいけません。運動療法は膝に負担をかけない方法がいいでしょう。ひざに痛みを感じる運動療法は控えましょう。




閲覧数:389回0件のコメント

最新記事

すべて表示

膝痛ドクターによる世界で一番分かりやすい ひざの話⑤

MRI検査は、ひざの一番詳しい検査ですが、レントゲン検査とは何が違うのでしょうか。レントゲンは骨が良く見える検査です。骨の他には石灰化や手術の時に使った金属が見えます。しかし、軟骨や半月板は見えないのです。 MRI検査では軟骨や半月板、筋肉や滑膜、関節液のたまり方など、膝の中の様子が良く分ります。軟骨のすり減りの程度、半月板が裂けている様子、骨が傷んでいる様子が詳しく分かるのです。MRIをとれば痛

bottom of page