膝痛の原因を調べる
ひざの症状
立ち上がるとき、動き始めに膝が痛い
膝が腫れている 熱を持っている
階段の上り下りで、ひざが痛い
長く歩くと膝が痛くなる
体重をかけると膝に痛みが出る
曲げ伸ばしで引っかかりを感じる
膝が曲がってきている感じがする
荷物を持って歩くと膝が痛くなる
このような症状がある時には、早めに膝を専門とする医師の診察を受けることをお勧めします。何もしないでいると、必ず悪化するからです。
疑われる疾患
変形性膝関節症、半月板損傷、膝関節骨壊死症
前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、内側側副靭帯損傷、外側側副靭帯損傷、
鵞足炎、オスグット病、ジャンパー膝
離断性骨軟骨炎、軟骨損傷、関節ネズミ
痛風、偽痛風、
関節リウマチ、SLEなどの膠原病
膝関節拘縮症
が考えられます。
膝の痛みの原因で最も多いのは、高齢者の場合、変形性膝関節症です。
変形性膝関節症
加齢により関節軟骨がすり減り、関節が変形していく疾患で、男女比1:4と女性に多く見られます。
症状
初期には、立ちあがりや動き始めに膝の痛みを感じますが、休めばなおります。中期には正座や階段の上り下りが困難となります。末期には安静時に膝が痛くなり、膝が大きく変形します。
原因
加齢による軟骨すりへりによるもの(一次性)が多く、肥満は遺伝的素因が影響します。
骨折や半月板損傷、靭帯損傷、関節炎の後遺症でおこることがあります。(二次性)
生活上の注意点
膝の負担を軽減する生活をする。(歩き過ぎない 階段使用の頻度を減らす)
太腿も筋肉を控える(大腿四頭筋訓練)
減量する
正座はさける
洋式トイレを使用する
治療法
痛みが強い時には、痛み止めの内服、湿布を用います。ヒアルロン酸の注射を行うこともあります。サポーターや足底板を作成することがあります。理学療法として、四頭筋訓練や可動域訓練をおこないます。痛みが強くて、生活に支障があれば手術療法が提案されることがあります。手術療法には、関節鏡手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術があります。
最新の研究では、変形性膝関節症の治療に対する、幹細胞治療の効果が明らかにされており、当院では積極的に取り入れております。
半月板損傷
半月板は膝関節の大腿骨と脛骨の間にある三日月に近い形をした繊維軟骨で、内側と外側にそれぞれあります。半月板には膝関節の滑らかな動きを助け、軟骨を保護する役割があります。半月板は周辺部の3分の1までしか血流がないため、それ以外の部位の損傷は自然に治癒しません。そのため慢性的な膝痛の原因となります。半月板損傷は、スポーツ外傷でよくみられますが、高齢者では日常生活動作でも損傷(変性断裂)することがあります。
半月板損傷の症状は様々ですが、膝の曲げ伸ばしがしにくかったり、膝を動かそうとしたときに強い痛みを伴うことがあります。また、膝を動かす時にクリック音がしたり、ゴリッした感覚が走ることもあります。重症の場合には、断裂した半月板の一部が関節の隙間に入り込むことにより、関節が動かなくなるロッキング症状が現れることもあります。
半月板損傷
半月板は、膝関節内の大腿骨を脛骨の間にある、Cの字の形をした線維軟骨で出来た組織です。内側と外側の両側にあります。半月板は体重をうけるクッションとして働いてると同時に、膝を安定化し滑らかに動かすスタビライザーのような役割を果たしています。半月板損傷では、この半月板が裂けて機能が低下し、膝の曲げ伸ばしがしにくくなります。
裂け方により、水平断裂、縦断裂、横断裂、変性断裂に分けられます。
症状
膝の曲げ伸ばしが、スムーズでなくなり、痛みを伴うことがあります。ひざに水がたまったり、腫れや発赤が出る事があります。重症になると膝が急に動かなくなり(ロッキング)、強い痛みを伴う事があります。
原因
スポーツによる怪我でおきる場合と、加齢によって弱くなった半月板に軽微な力が加わっておきる場合があります。半月板は加齢により変性するので、軽度な外傷や日常生活動作で半月板損傷がおきる場合があります。
治療
消炎鎮痛剤の処方やリハビリテーションで改善することもありますが、治らない場合は関節鏡による手術が適応となります。手術には、半月板縫合術と半月板切除術があります。
半月板損傷に対して、当院ではPRP治療、幹細胞治療を用いて治療をおこなっており、大変良好な結果を認めています。
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